お写経とは?
お写経は、仏さまの「経」を一字一字「写」しとり、その正しい教えをしっかり受け止め、こころを整える行です。
情報と時間に追われている現代にあって、お写経を行ずることは、日常生活をもう一度見直し、反省するよい機会となるでしょう。
反省から出発し、自身の足りなさを自覚するからこそ、向上心がうまれるのです。その向上心が日々の努力の原動力になり、生きがいのある人生を送る糧となります。

和順会館でのお写経
和順会館では、ご宿泊のお客様にお写経をご案内しております。
お客様の客室か阿弥陀さまをお祀りしている大広間で体験いただけます。
※大広間は利用がない場合に限ります。
お客様のご希望のお時間に開始可能ですが、23:00~6:00の深夜帯はご対応出来ませんので、予めご了承ください。
ご希望のお客様は、フロントスタッフにお声がけ頂くか、フロント9番におかけください。
冥加料は1名様あたり1,000円となります。

和順会館では、下記の3種類のお写経をご用意しております。
一枚起請文
一枚起請文(いちまいきしょうもん)は、浄土宗をお開きになられた法然上人がお亡くなりになる2日前に弟子の勢観房源智上人にお授けされた御遺言です。
浄土宗の教えの中心である称名念仏(「南無阿弥陀仏」と口でお称えする事)の意味や心構えや態度をとても簡潔に説明されている書です。
基本的には、こちらの一枚起請文でご案内いたします。

四誓偈
「仏説無量寿経」は、阿弥陀如来様のご修行時代や称名念仏に関して詳しく説かれた経典です。
その一部である「四誓偈(しせいげ)」は、阿弥陀様が全ての者を救う為に誓願を立てられ、その誓願が叶わなければ、仏とならないと堅く誓われた部分です。

発願文
発願文(ほつがんもん)は、法然上人が師匠とされた善導大師が記された願文です。
本文には、「私たちが命終わる時に次の事を願おう。心も体も安らかに阿弥陀如来のおられる極楽浄土に生まれさせていただき、そして尊い仏様の力を持って、再び私自身がこの世に戻り、苦しんでいる多くの人々を救いたい。」と記されています。

写経会について
知恩院では毎月2回(基本的に13日と23日)、和順会館内にて写経会を行っております。
椅子席でゆっくりとお写経をしていただいた後、知恩院布教師による法話、浄斎弁当を味わっていただきます。
冥加料:2,500円(昼食代含む)

詳しい日程等については、知恩院公式HPをご覧ください。